2008年10月12日

馬風流(だぶりゅう)

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私の田舎には昔からの面白い風習や行事が数多く残っています。そのひとつがこの「馬風流(だぶりゅう)」という川祭りです。農家中心のこの地区にあっては、昔から川が生活に密接に結びついていたでしょうし、また川の事故が多かったので、いつの頃からかこのような風習が始まったのでしょう。
今年も先日、例年どおり午後の1時に角内(かどうち)の12名のメンバーが今年の世話人のお宅に集まりました。まずはお供え物を作ることから始まります。供え物の材料である、雌竹、雄竹、わら、鮒2尾(かわいそうな生贄です)、里芋、胡椒、茄子、おにぎりなどは予め世話人の方が用意してあります。最初に雌竹を割って竹ひごを作り、これを編んで約15cm径の輪を作ります。その輪の周囲に藁を縦に縛り付けていきます。その円筒形になったものの上下をひもでしばり、さらにその周囲に5列の藁の束のリングをくくりつけます。そして編んだ縄の装飾なども加わり、最終的には縦40〜50cm、直径30〜40cmの結構立派な藁細工の作品に仕上がります。ここまでの作業に約2時間かかります。その間は、角内の皆さんと世間話をしながらのひとときですが、慌しい日常を忘れて、楽しく、懐かしく、心地良い時間でもあります。
この藁細工のお供えの他に、上述のお供えも併せて、立派な姿の大きな雄竹にひもで固定します。その雄竹を皆で川まで運び川縁に突き刺して祭ります。(写真は、2週間後の少し干からびたお供えです)
その後、世話人のお宅では川祭りの儀式が始まります。お謡い3番を謡いながら、杯を皆で酌み交わします。(私も下手な「四海波」を謡いました。)儀式の手順は実に事細かく決められており、古式に則った厳かな雰囲気はまるで江戸時代にタイムスリップした感があります。そしてこの儀式が終わってからは和気藹々とした宴会が始まります。今年は世話人の方に大変おいしい焼酎を準備して頂いたため、つい飲みすぎてしまいました。
かなり昔から(恐らく江戸時代から)続いている風習と思われますが、地元で生まれ育った私にとっては自分の原点を思い起こさせる年中行事のひとつです。
posted by yclinic at 11:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
進藤です!お世話になります。
Posted by 進藤基代志 at 2008年11月26日 12:04
馬(駄)風流を大切にしたいと、思っています。私は、大刀洗の隣の小郡に住んでいますが、元々は、都会育ちで、団塊時代の人間です。「小郡市史跡案内ボランティア」をしていますので、今年のテーマ「祈りの道」に「馬風流池の跡」を捜しました。今日、碑を見つけたのです。稲吉の老松神社の近くです。古飯・宝城中(文)にも写真の物があります。大切にしたい!!
Posted by 中島司(なかしまつかさ) at 2009年07月30日 21:10
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